商品の販売促進を束ねる。広告、イベント、ディスプレイなど、販売促進に関する各プロモーションを計画、実行するのがセールスープロモーター、販売促進担当者である。ファッション業界は、展示会によって商品を紹介していくことが多い。業界団体が主催する展示会のほかに、自社で独自に展示会を開いて顧客に商品を見てもらう。毎年、世界各地で開かれるファッションショーも、そうした展示会の一つだ。規格化された機械部品などとは違い、実際に商品を見、触れてもらわなければ商品がわからないのがファッションであるため、こうした展示会方式による販売促進が行われている。展示会を成功に導く、つまり多くの注文を取り付けることができるかどうかにセールスープロモーターは全力をあげる。
合繊メーカーや紡績が長引く不況で売上が落込み続けている。近年、ますます厳しさが加おってきた。円高による輸出の低迷、急増する東南アジアからの輸入、さらには原料価格の高騰で、コストアップが加わり、従来の販売手法では事業規模の維持・拡大は難しくなってきている。そこで東レ、帝人などまでが直接、小売へ接近、その中にはSPAとの取組みを始めている。企画段階から、消費者ニーズに合わせた素材開発をすすめている。とりわけ快進撃を続けるユニクロなどとの直接商談に入っている。しかし、SPAとの取引には問題がないわけでなインれはリスクと納期の問題である。売れ筋を素早く見極め、追加投入していくSPAの手法には、合繊メーカーのような装置産業には手足となって動く企画会社や商社などコンバーターが欠かせない。とくにリスク分担するため情報の共有化は欠かせない。とりわけ生機や染めの段階でのQR(クイックーレスポソス)体制を整える必要がある。SCMシステムの構築が重要なのだ。
服を選ぶときのひとつの方法に、まず自分のスタイルを決めるという手があります。ただし、ひと口にスタイルといっても、いろいろな条件や環境が変わる中でも守り通してこそ「スタイル」なのです。昔、パリのリブ・ゴーシュ(左岸のことで、学生や芸術家の多い地区)で若者たちの熱烈な支持を得たシャンソン歌手ジュリエット・グレコは、いつも黒を着ていることで有名でした。これは若いころ、お金がなくて、黒を目立たないようにうまく着こなしていたから、それがトレードマークになったのだそうです。黒といえば、デザイナーのアライアの黒も似たようなエピソードがあります。スタイルとは、いつも変わらないイメージで商標のようなものですから、ビジュアルに決まっていなければなりません。しかも美的感覚が備わった商標というわけです。目立つからというだけの、テレビに出演するアイドル歌手のような方式は、まず受け入れられないことだけは確かです。