「学力検査の免除」の通告があって以来、推薦入試科目として、「小論文」を採用するところは増えました。作文程度のものから、資料を与えて「環境問題」や「高齢化社会即題」などについて、本格的に論じさせるものまで、内容はバリエーションに富んでいます。さらに、「学力検査の免除」に対する、苦肉の策としてか、英語で課題を出したり、物理の方程式、化学式などをましえるものまであります(こうした論述問題を「総合問題」などと呼んでいる大学もある)。これら「小論文」試験の対策は、大学、学部によって特徴的な傾向がありますので、志望校の傾向に沿って、準備しておくことが必要です。進路指導がしっかりしている予備校・塾では、これらの情報を一覧表にしたり、コンピュータでデータベース化していますので、とても参考になります。三番目として、「面接」について。この試験形態もさまざまなものになっています。複数の面接官が、生徒を一人ずつ面接する「個別面接」。そして、面接官の前で、複数の生徒が意見交換などをおこなう「集団面接」。「面接」といっても、ほんの「顔見せ」程度のところや、「集団面接」を「討論」に発展させるところまで、こちらもバリエーションに富んでいます。
計算さえできれば自然に文章題や応用問題が解けるものと、かたくなに信じきっている親が増えた。計算のやり方を覚えるのは、そんなに難しいことではない。例えば、分数の割り算は、割る数の分母と分子を逆にして、掛け算にすればよいことは、やり方さえ教え込めば小学1年生でさえもできる。また方程式の計算だけなら、5年生ぐらいの子どもでも、計算の順序を教えてしまえば楽々答えを出してしまう。だから、幼稚園児で分数計算や方程式の解ける子がいても何の不思議もない。しかし、このように計算のテクニックだけを知っていても、分数の意味や方程式の意味を理解している子どもはとても少ないことを、世のお父さんお母さん方はあまり知らない。方程式が解けても、100円の10%がいくらかわからない5年生がいても当然なのである。
十二月の試験で、偏差値が五〇前後だったのに、合格最低ラインが偏差値七〇といわれる学校に合格する人がいるのです。信じ難いと首を振られる人もいるでしょうが、「奇跡」を起こすことも十二分に可能なのです。一般に学力は、直線的に伸びていくものと考えられていますが、実際には、十二月を境に放物線状にアップします。特に現役生には、この傾向が強く、その結果、偏差値が一〇も二〇も高い学校に合格する人がかなりの数でおります。その理由は、現役生の場合、社会や生物などの暗記物が完成し、総合得点が急に上がること。それに、本番を目前に「死に物狂いで頑張らねば」という思いが緊張感と集中力を高めることで相乗効果を発揮し、得点アップに結び付いている。私はそう分析しています。実例からも「センター試験結果に一喜一憂せずに緊張感を持って受験日まで突っ走る」。これが究極のアドバイスです。